フランス人絵本作家、アラン・グレさんと私の出会い 第3章

 

 

昨日の第2章の続き、私が一緒にお仕事をさせて頂いているフランス人絵本作家、アラン・グレさんと出会ったきっかけや、『イラストの全世界での独占権』を任せて頂けるまでになったのか、その経緯を綴っています。

 

 

私がグレさんにお手紙を送って数日後に届いた、送信元が「ALAIN GREE」というメール。

 

「わ!ALAIN GREEさんからメールが来ている!でも、まさかあのアラングレさんじゃないよね?」「でもALAIN GREEって書いてある!」

私は失礼ながら、もしお返事を頂けるとしても、手書きのお手紙か電話だと思い込んでいました。メールでお返事を下さる、ということは全く想像もしていなかったのです。

 

当時はALAINGREEという単語でさまざまな情報を調べていたので、その関連で誰かが送って来たかも知れない、とも思いました。

 

半信半疑でそのメールを開くと・・・

 

そこには、確かにグレさんご本人からのメッセージと、お写真が添付されていました!!

 

船に乗ったグレさんの素敵なお写真は、私が最初にグレさんから頂いたメッセージに添付されていたもの。

 

1970年代の本に彼の写真が掲載されているものがあったので、昔の顔はそれらの書籍で見たことはありましたが、最近の様子を見るのは初めてです!

 

素敵なグレさんからのメッセージには、このようなことが書いてありました。

 

 

「心のこもった手紙をありがとう!君の素晴らしいコレクションの写真を見て、モニーク(奥様)と一緒に、30年前のことを懐かしく思ったよ。当時の思い出がたくさんよみがえってきて、とても楽しい気分になった。ありがとう。なんと言っても、自分の作品を眺めたのなんて、まさに30年振りだからね!」

 

そしてメッセージは続きます。

 

「君は今の時期に手紙を書いてくれてラッキーだったよ。数年前まではセーリングに出ていることがほとんどで、家を留守にすることが多い生活だったからね。カレンダーのこと、とても興味があるよ。良かったら僕の家に遊びに来たらどうかな?一緒に話をしよう。」

 

わわわわわ!!!

 

私の憧れのグレさんのご自宅にお呼ばれ!?

 

この日のメッセージを読んだ瞬間の気持ち、「信じられない!」という思いばかりが先行する高揚感は、未だに忘れることが出来ません。

 

 

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こうして当時のことを思い出しながら記事を書いていると、あの時の感覚がありありとよみがえって来ます。

 

グレさんは、絵本のお仕事を終了した後に航海術の本を書き、現在はグラフィックデザイナーとして活躍されていることをこの時に知りました。マックを使いこなし、PhotoshopやQuarkXPressを使ったプロのグラフィックデザイナーさんとして、超ハイテクな方面へと進まれていました。

 

また、イラストの権利はグレさんに戻っているため、Casterman社は間に入る必要はないことも教えてもらいましたので、あの時担当の女性が、約束していた連絡をして下さらなかったことは幸いでした(笑)

 

 

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当時のグレさんは、ご自身の昔の作品を見ることは全くなかったそうです。

 

そのため、コレクションをまとめた写真が送られてきたことに、とても感動されたとのこと。

 

「今でも自分の昔の絵を愛してくれている人がいる」ということを初めて知ったのだそうです。

 

でも、実際には当時からグレさんを敬愛・崇拝するアーティストやイラストレーターの方達は世界中にいました。

 

ただ、誰もグレさんに直接コンタクトを取ることはしていなかったのです。

 

日本でも当時は人気のビンテージ絵本でしたし、その世界では有名な方でした。

 

グレさん本人は、「自分のイラストが未だに人気だった」ということに非常に驚かれていました。

 

 

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私は運良く、「グレさんに昔の絵本のことでコンタクトを取った第1番目の人物」となることが出来ました。

 

このあと数人の日本人がグレさんを訪れていますし、海外からも連絡が入っています。

 

でも、「1番目」と「2番目」の差って、とってもとってもとっても大きいんです!

 

私が誰かの後にお手紙を書いていたとしたら、私は「2番目以降のその他の中の一人」となっていたと思います。

 

「グレさんに、30年振りにご自身のイラストを見てもらうきっかけを作ることが出来た。」

 

これは私の中で本当に大きな出来事でした。

そして、この上なくラッキーでした。

 

今でもグレさんがおっしゃって下さいます。

 

「ノリコが一番最初にコンタクトを取ってくれた。あのお陰で、自分は昔の作品をもう一度見直し、再び命を吹き込んでみようと思うことが出来たんだ。だからとても感謝しているよ」と。

 

このお話を聞かせて頂く度に、涙が出そうになります。

 

「グレさんの絵を使って何かを作りたい!」という気持ちから、「カレンダーが良いかも!」というアイディアが浮かび、すぐにどうにかしようと行動を起こしたことが幸いしました。

 

今まで憧れの存在だったグレさんとまずはメールで繋がりました。

 

そしていよいよ、2004年2月にグレさん邸を訪れる、第4章へと続きます

 

 

 

 

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