私が2000年にベルギーに移住してから始めた『 雑貨の輸入・輸出販売 』は、ベルギーに来てから初めて手がけたビジネスでした。
この記事では、雑貨ビジネスを始めたきかっけ、仕入れの方法、業者さんの見つけ方、販売・集客方法をまとめています。記事の最後に、私が行っていた大きな蚤の市のリンクと、ネットショップに使える情報を記載しました。
コレクター向けに販売したTOYフィギュアが始まり
2000年にベルギーに移住してすぐの頃、イタリアで偶然見つけたかわいいディズニーのフィギュアを日本のネットオークション(ヤフオク)に出してみたのがきっかけでした。
それまでフィギュアやおもちゃのことは全く知らなかったのですが、ヨーロッパで見つけたいくつかのフィギュアをヤフオクで販売してみると、思った以上の価格で売れることが分かりました。
最初はディズニーのかわいらしいキャラクターから始め、徐々にワーナーブラザーズのキャラクター(トムとジェリーやTweetyなど)やスマーフ、タンタンなどに範囲を広げていきました。
販売はオークションのみで行っていましたが、仕入れ先がヨーロッパ各地の販売業者に広がり、取り扱う商品も多くなったことから、RicoBelという名前で2000年にコレクタブルTOYのネットショップを立ち上げました。
これがRicoBelとしての最初のビジネスです。
ヤフオクから始まりネットショップ開設へ
私の場合はヤフオクから始めたわけですが、ヤフオクがビジネスにとって非常に良い点は、自分のネットショップへの誘導リンクをオークションのページ内に貼れるということです。
オークションでは珍しい1点ものをオークション形式で出品し、その下の説明部分にネットサイトのリンクを貼ってもよいですし、「即決」という決まった価格で落札されるように設定することもできます。
いずれにせよ、商品説明の欄に「他にもまだまだあります」という文章とリンクが貼れるのです。このように簡単に誘導できるシステム、使わない手はありません。
独自リンクを無料で貼ることは、同じオークションサイトのebayでは当時(今でもかも知れませんが)出来ないことでした。
また、2000年の日本のコレクタブルTOY市場は、アメリカのものは多数入って来ていましたが、ヨーロッパのものはほとんど入って来ていない状態だったため、私にとっては非常にラッキーでした。
ネットショップの開設に使えるサイト情報はこの記事の一番下に記載しています。
TOYコレクター向けのイベント(即売会)に出店
ヤフオク、ネット販売のほかに、東京や大阪で開催されていた日本のイベント(即売会)にも多く出店。
上述したキャラクターグッズは、PVCフィギュア、レジンフィギュア、ポスター、ノベルティグッズ、企業のおまけなど、多岐に渡りました。
中でも当時一番反響が大きかったイベントは、東京の科学技術館で開催されている『 スーパーフェスティバル 』で、ビッグサイトで行われていたイベントも反響が大きかったです。
一般のお客様が入場する前の時間帯から、業者さん達がたくさん求めに来て下さいました。ヨーロッパのものをあれだけ数多く扱っていたのは、当時はリコベルだけだったと思います。
普段は顔が見えないネットショップですが、このようなイベントに出ることで宣伝効果になりますし、直接お客様に販売できる楽しさもあります。
一坪ショップの利用
日本にいない間も、商品を置いたまま販売してもらえるシステムの一坪ショップ。
実店舗として使え、とても便利でした。当時は「スリフトモール」という、都内や千葉県などに何店舗かの場所で展開していた会社があり、それを利用していました。
何人かでまとまって出店するお店で、坪数に応じてのレンタル料を払うのと同時に、売上げの一部をコミッションとして支払い、あとは全てお店の方がやってくれます。
日本に長くいない間は、ベルギーから直接商品を発送してお店の方に並べてもらいました。
買い付けの方法 – ヨーロッパでの販売業者の探し方
これだけ大量のものを買うために、私がやっていたことを紹介します。
新品の商品を買い付けるのとは異なるため、卸業者さんは多く必要になります。
大きな蚤の市へ行くと、おもちゃや雑貨を専門に出している業者さんが必ずいるので、その人たちとできる限り繋がっておきます。そして、蚤の市に出されているものだけを仕入れるのではなく、彼らの倉庫や自宅へ行って買い付けをすることもオススメです。彼らがイベントには持ってこないものも、自宅や倉庫にはたくさん眠っています。
また、コレクターが集まる大きなイベントに出向き、そこで業者さんを探すこともよくしていました。
ベルギー近郊で大きなイベントは、オランダのユトレヒトで年に2回開催される『 Verzamelaars Jaarbeurs 』というイベント。ここは比較的高額で取引されていますが、業者さんのみが集まる貴重なイベントです。
この後記述しますが、私はヨーロッパでは「日本で仕入れたコレクター向け商品」を販売していました。
一つのイベントで、買い付けをしながら販売もする形です。同じように、日本のコレクター向けイベントでは、ヨーロッパのコレクター向けの商品を買い付けしながら、その場ではヨーロッパのものを日本で販売する形です。
その他には、ローカル新聞の『売ります買います』の欄を見たり、オークションサイトebayでの仕入れも頻繁に行いました。
私が行っていた大きな蚤の市のリストはこの記事の下に記載しましたのでお役立てください。
仕入れ商品を必ずしも買い取る必要はない
上で説明したような業者さんの中には、「コミッション制」で商品を貸してくれる人もいました。
大量にフィギュアを送ってもらい、売れた分だけを後から払うというシステムです。
これは非常に助かりました。送られてきたフィギュアの中には、自分では仕入れることがないような商品もたくさん入っているわけですが、それが意外とウケたり、お試し気分で様々なジャンルを販売することができるのも気に入っていました。
このように、最初から支払う必要なしで貸してくれる業者さんがいるかも知れないので、そのあたりも聞いてみるとよいでしょう。
蚤の市情報とネットショップ関連リンク
【 蚤の市とリサイクルショップ 】
・ フランス リールの蚤の市: La braderie de Lille
街中が蚤の市となり、ものすごい広さです。
とても一日で全ては回りきれませんが、掘り出しもの、業者さんもたくさん見つかる蚤の市。
2016年は残念ながら安全のために中止となりましたが、2017年は開催されることを願っています。
・ オランダ ユトレヒトのアンティーク市: Verzamelaars Jaarbeurs
・ ベルギーのリサイクルショップ: de kringwinkel、de kringloop winkel
ベルギーのリサイクルショップに関しては次の記事で詳しくご紹介します。
【 ネットショップ開設に 】
私が長年使っていたものをご紹介します。
レンタルサーバー: ロリポップ
ネットショップ: カラーミー
このふたつは、私がドメインも登録している「ムームードメイン」と同じ系列のため、全てまとめて管理できて楽でした。
ロリポップはとても良心的な価格設定ですし、カラーミーは初心者にも分かりやすい設定方法で、簡単にネットショップを構築できます。
【 その他の集客方法 】
当時は雑誌の広告掲載や雑貨のランキングページに登録するなど、細かいこともしていましたが、今はグーグルやフェイスブックの広告など、低料金でしかもターゲットを絞って掲載することができますね。
SNSもない時代だったのでインスタなどを使うことはありませんでしたが、今だったら、仕入れた商品をすぐにUPしたり、仕入れる段階の様子なども動画を使ってお客様に見せることができるので、楽しいだろうなと思います。
以上が私がベルギーに来てから一番初めにスタートしたTOYビジネスについてでした。
他にお知りになりたいことなどあれば、お気軽にお問合せくださいね(^^)
次の記事では、この後に始めたアンティーク雑貨ビジネスに関してまとめます。仕入れには外せない場所、リサイクルショップの様子、ベルギーから商品をお客様に安く発送する方法についても書いていきますのでお楽しみに!