第10回 読書会で紹介された本と映画 & 1897年のベストセラー

2019年8月17日(土)、第10回女子のための読書会を開催しました。

お盆という忙しい時期にもかからず来てくださった方々ありがとうございました!

今回は初めてのこじんまりとした少人数でしたが、様々なトピックの話を深くできて非常に有意義な時間となりました(^^)

この回より映画やドラマのご紹介もOKとなりましたので、今まで以上に幅が広がり楽しいと感じましたので、このまま映画やドラマも本に追加した形で続けていく予定です♪

読書会の流れは下のページをご参照ください。

 

今回ご紹介して頂いた本、映画のリスト

 

1. 人生100年時代の稼ぎ方
勝間和代, 久保明彦, 和田裕美

 

2. 陽はまた昇る
西田敏行 (出演), 渡辺謙 (出演)

 

3. 存在のない子供たち






4. シラノ・ド・ベルジュラック
ジェラール・ドパルデュー (出演)

 

5. シラノ・ド・ベルジュラック
エドモン ロスタン (著)

 

過去の読書会のまとめは下のページにあります。




今回 私リコが紹介した映画、「シラノ・ド・ベルジュラック」

 

シラノ・ド・ベルジュラック (Cyrano de Bergerac)
ジェラール・ドパルデュー (出演)

 

フランス映画。原作は戯曲で1897年にEdmond Rostandにより書かれたもの。何度か映像化されていますが、今回ご紹介したのは1990年に制作されたジェラール・ドパルデュー主演のもの。映画に出てくるそれぞれの景色やコスチュームも非常に美しい映画です。

この戯曲はフランスでは1897年の初演から現在まで上演され続けてきており、日本でも1930年代から舞台が始まり、現在まで色々な俳優さんたちの舞台が続けられてきています。一番最近では2018年に吉田鋼太郎さん主演されたものでした。

シラノ・ド・ベルジュラックは17世紀に実在した人物で、軍人であり詩人。とても心優しい人物なのですが、鼻が大きくて醜い顔に強いコンプレックスを持っています。以下、アマゾンからの抜粋です。

 

1640年のブルゴーニュ。シラノは詩人で軍人、豪快にして心優しい剣士だが、二枚目とは言えない大鼻の持ち主。秘かに想いを寄せる従妹ロクサーヌに恋した美男の同僚クリスチャンのために尽くすのだが…。1世紀を経た今も世界的に上演される、最も人気の高いフランスの傑作戯曲。

 

自分が恋した女性ロクサーヌは超イケメンなクリスチャンに恋をしてしまうのですが、クリスチャンは全く文才がありません。この時代はいかに美しい詩や言葉で気持ちを伝えることができるかで、その人が判断されたもの。

そこにコンプレックスのあるクリスチャンを助けるために、シラノは彼の名前でロクサーヌに手紙を書き続けます。とても美しい詩に感動して思いをさらに募らせるロクサーヌと、それを知りながらもクリスチャンのために詩を書き続ける心優しすぎるシラノ。

この二人の運命がとても切ないストーリーなのですが、観終わった後に嫌な感じは残りませんでした。シラノのかわいそうになるほど忠実なところに何度も感動しました。

この戯曲は韻を踏んでいるのが特徴なので、フランス語のレベルが到底ここまで到達していない私にはその部分の凄さはわからないのですが、音的には韻を踏んでいるのはわかります(笑)

当時の男性の愛の伝え方や、それを受け取る女性の気持ちなど、今の時代とは異なるけれども、100年以上に渡り、世界中で繰り返し上演されている理由がわかります。

ちなみに、フランス人にこのタイトルを言って知らない人は今までいませんでした。

最初は本を知って読んでみたのですが、台本スタイルにどうしても入り込めず、映画を観たらすんなり入ってきました。

少しでもこの時代のことやヨーロッパに興味のある方にはオススメです。

 

1897年に日本で流行っていた本は?

 

読書会の時にも話に出たのですが、シラノ・ド・ベルジュラックが書かれた1897年に日本ではどんな本が出ていたのだろう?と気になり調べてみました。日本では明治30年だそうです。

なんと、1866年からのベストセラーが分かるサイトを見つけました!

出版業界の豆知識・ベストセラー

以下、上記リンク先に掲載されていた一覧です。読んだことのある本はありますか?(^^)

 

1897年(明治30年)の書籍 ベストセラー

多情多恨
尾崎紅葉

小公子
若松賤子

一葉全集
樋口一葉

天地玄黄
与謝野鉄幹

愛吟
内村鑑三

日の出島(販売リンクなし)
村井弦斎



次回の読書会

 

【朝活読書会・映画会 9月】
2019年9月14日(土) 9:00-11:30

 

【今まで紹介された本や当日の流れ 】

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