第11回 読書会で紹介された本と映画

2019年9月14日(土)、第11回女子のための読書会を開催しました。

この日もさまざまなジャンルの本、そして映画をご紹介いただきました。また毎回同様ランチの時間も引き続き盛り上がり、とても楽しい時間となりました(^^)

ご紹介下さった方から頂いたオススメポイントをシンプルにまとめましたので、ご参考までにどうぞ♪

読書会の流れは下のページをご参照ください。

 

今回の読書会でご紹介して頂いた本、映画のリスト

 

1. 自分の中に毒を持て
岡本 太郎

おすすめポイント:
人生の選択で迷った時に人は安定した方を選ぶもの。そこであえて違うことを選ぶ勇気、今この瞬間を生きることの大切さを教えてくれる一冊。

 

2. パーカー・パインの事件簿 (1963年)
アガサ・クリスティ (著), 小西 宏 (翻訳)

おすすめポイント:
問題解決の方法がとても大掛かりで読み応えあり

 

3. NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法
マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 小川 敏子 (翻訳)

人との関係を考える時に、まずは自分の気持ち、ニーズについて考える。その上で相手の気持ち、ニーズを考えていく方法を学ぶ。人間関係に悩んでいる人に使えるメソッドが書かれた一冊。




4. サバイバルファミリー
小日向文世 (出演), 泉澤祐希 (出演)

大変な状況にあるストーリーだが笑いもある映画。昔の日本人が助け合っていた頃や現在社会の問題点も考えさせられる映画。

 

5. 歴史が教えてくれる日本人の生き方
白駒 妃登美

日本の歴史の光と影の部分、それぞれの土地の歴史・文化、そしてその土地の人たちの考え方も学ぶことができる。

 

6. 自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション
グレース・ボニー (著), Grace Bonney (著), 月谷真紀 (翻訳)

自分の好きなことを仕事にしている人たちのインタビュー集。逆境に負けずに生きている彼女たちから勇気をもらえる。

 

7. 新聞記者
シム・ウンギョン(主演), 松坂桃李(主演)

他人が発信・操作する情報に、実際自分たちがどれほど影響を受けているのか考えさせられる映画。

 

8. ロケットマン 
タロン・エジャトン(主演)

エルトンジョンの音楽と知らなくても聞いたことがあるものがたくさんあり、彼の成功までの道のりを音楽と共に楽しめる映画。

 

9. 怒らないこと
アルボムッレ・スマナサーラ

怒りを自分解決する方法、自分の中で怒らないことにする方法、今に集中する方法など習得できる一冊。

 

10. 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと
安藤 泰至

海外の事例、良い死・悪い死、認知症の人に対する対応は?など考えさせられる濃い内容。

 

11. 上機嫌の本
佐藤 愛子

おすすめポイントはこの下に書いています。



今回 私リコが紹介した本、「上機嫌の本(佐藤愛子著)」

 

とにかく元気な佐藤愛子さんの本。彼女の波乱万丈な人生、力強い生き様、世の中を見る面白い視点、どれも面白く書かれていて、電車の中で読んでいても思わずクスッと笑ってしまいまう本でした。

いくつか印象に残った部分を抜粋します。

 

人はいつか病み衰えて死ぬのだ。どんな健康法を実践したところで、来るものは来る。健康法を実践したから長命ということはないだろう。長命な人は「自然に逆らわずに生きた」ために長命なのにちがいない。健康法のおかげで癌を防いだとか、癌の苦痛が全くないのはあの健康法のおかげです、ということがあるのならともかく、何をしていても癌になる人はなる。なる時はなる。死ぬ時が来れば人は死ぬのである。

 

ある時「私は男運が悪い」とこぼしたら、遠藤周作さんはこういった。「君は男運が悪いんやないよ。男の運を悪うする女なんや」
その考え方は私の気に入った。男運が悪いというと、なにかこう受身の、消極的な人生が浮かぶが、男の運を悪くする女といえば積極的な強い力を感じるではないか。私はすべてにそういう考え方が好きだ。

 

また、世の中「可愛いおばあちゃんになろう」というのがはやっているという話では、「可愛いおばあさん?そんなものになりたくもないし、なれっこない」という佐藤愛子さん(笑)

 

だいたいが六十年も七十年も苦労に苦労を重ねて生きてきて、今更なんで若い連中から「可愛いおばあちゃん」といわれるようにならなければならないのか。舌切り雀の物語を持ち出すまでもなく、ばあさんというものはイジワルな現実主義と昔から相場が決まっているのだ。のりをなめてしまった雀の下をチョン切るのはじいさんではなく、ばあさんでなければならない、そのばあさんの伝統を、なぜここで破らねばならないのか!

 

「ニコニコして、火鉢でかき餅焼いているようなおばあちゃんがいいわ」と女子学生の奴めがいった。
「そうか、よしわかった。そんならニコニコしてかき餅焼いてやる。焼いてやるから、きっと食うな?えっ?食うな?もし食べなかったら、ひどいからねっ!」そういって食いしばった歯を無理やり見せて、ニッタリ笑いつつかき餅焼きはじめたとしたらどうなるか。

 

このかき餅の話、どうしても青島幸男さんが演じられていた「いじわるばあさん」を思い出してしまいます(笑)

せっかちでパワルフなため、お供の方を準備されていても、その方たちよりも素早くパッパとなんでも済ませてしまうところや、そうかと思えば新幹線の切符を券売機で買うのに緊張してマゴマゴしまうところ、暖房のままにセットされていたエアコンの使い方がわからず、暖房のまま使い続けてお客様が汗だくになりながらも我慢していた話など、かわいらしくもあり、彼女の正直な気持ちに共感できる部分を見つけられる人は多いと思います。

たくさんの苦労を重ねてきても常に前向きに元気に生きている姿は本当に素晴らしいです。

直木賞を受賞された「戦いすんで日が暮れて」を先日から読みはじめましたが、この本もおすすめに入る一冊です。

 

次回の読書会、映画・ドラマ会

 

【読書会・映画会 10月】
2019年10月19日(土) 17:00-20:00
10月はお食事とお酒と一緒に楽しむ夜の会です♪

 

【今まで紹介された本や当日の流れ 】

>> 過去の読書会のまとめ

>> 読書会 当日の流れ