第18回 読書会で紹介された本と「何のために生まれてきたの?」「マボロシの鳥」

第18回女子のための読書会は、オンライン形式で行いました。

はじめてのZoom読書会でしたが、今回も素敵な方たちのおかげでとても楽しい時間となりました(^^)

以下、ご紹介頂いた本のリストです。

 

第18回 女子の読書会で紹介された書籍一覧

 

1. モンテロッソのピンクの壁
江國 香織

夢にでてきたきれいなピンクの壁を探す猫の旅物語。美しいイラストにも癒されます。やりたいことに向かって突き進む力をもらえる一冊。いま迷っている人や夢に向かって頑張っている人におすすめ。

 

2. テーブルスタイリングBOOK

部屋の飾り方、花やスイーツの見せ方など素敵なアイディアが豊富に載っています。パラパラと眺めるだけでも楽しめる本。

 

3. ツバキ文具店
小川 糸

手紙の代書を請け負う主人公。手紙の内容によって紙質、文具、インクの色など相手のことを考え抜いて手紙を書きます。人を思いやる心をしっとりと味わえるストーリー。




4. いつかティファニーで朝食を
マキヒロチ

漫画ですが、出てくるお店は実際に美味しい朝食を出してくれるお店ばかり。 朝が苦手な人が読めば、早起きの楽しみを味わえるようになるかもしれません^^

 

5. ビブリア古書堂の事件手帖II
三上 延

横溝正史ファンはもちろん、そうでない人にもおすすめです。

 

6. 雪割草
横溝 正史

横溝正史氏が新聞に連載していた小説をまとめたもので、推理小説ではないストーリー。金田一耕助のモデルにもなった人物が登場します。

 

7. 蜩ノ記
葉室 麟

美しい描写に惹かれる一冊。時代小説が好きな人にはとくにおすすめ。

 

8. PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
ローレンス・レビー

ピクサーに興味がある人にはもちろん、ビジネス本が好きな人に。

 

9. 何のために生まれてきたの? 希望のありか
やなせたかし

詳細は下記へ。

 

10. マボロシの鳥絵本マボロシの鳥
藤城 清治 (影絵), 太田 光 (原作・文)

詳細は下記へ。



今回私リコが紹介した本

 

何のために生まれてきたの? 希望のありか
やなせたかし

 

アンパンマンで有名なやなせたかしさん。

彼が作詞したアンパンマン主題歌の歌詞、「なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられないなんて そんなのは いやだ!」からついたタイトルです。

アンパンマンの絵本が出たのは、やなせさんが54歳のとき。そしてアニメ化されたときには、なんと69歳でした。

それまでさまざまな職種を経験されてきた彼ですが、その間もずっと漫画を描いていたのだそうです。

 

人生にムダなことは、何一つありません。全部、自分に役立つ、そして、やり続けることが大事。

 

と述べています。満員電車に乗っていても、いつか必ず席が空く。だから途中で降りてはダメだと。自分が座る席が必ずどこかにあるから、それが空いたときに座ればいいと言っています。

確かにこのことはよく聞くのですよね。自分に用意された席は必ずあると。

他にも、彼が考える正義のこと、『手のひらを太陽に』の歌詞に込めた思いなど、彼のやさしさを思い切り味わえる一冊です。

初代アンパンマンの結構衝撃的な姿も載っています(笑)

 

マボロシの鳥絵本マボロシの鳥
藤城 清治 (影絵), 太田 光 (原作・文)

藤城誠司さんの影絵が好きな人には絶対におすすめの本。

ストーリーは爆笑問題の太田光さんです。言葉の選び方がとても面白いし、絵本としては文字数も多く、読み応えもたっぷりあります。

この作品のために藤城誠司さんは40枚の影絵を制作、その大きさはどれも60-100cmだとか。かなり大きいですよね。

剃刀の歯でひとつひとつ切り取っていくために、それくらいの大きさがないとだめなのだそうです。ご自身の体重をかけて力強く切り取って作る影絵に、彼の命が吹き込まれているように感じます。

最後に太田さんと藤城さんのあとがきがあるのですが、これもとても面白いのです。太田さんは、『この世界には闇などない』として、このように書いています。

 

藤城さんはずっと昔から私達に、実はこの世界には闇などないと教えてくれています。闇のように思えてもそれは本当は影なのだと教えてくれています。闇と影は違います。闇とは光のない世界のことです。影とは光のある世界にしか出来ません。生きていると光の時と影の時が交互に訪れるような気になる時があります。

でもそれは本当は同時にそこにあります。暗い部屋で懐中電灯をつけて、手で作った鳥の形の影が壁にうつるのを見るたびに、私達はそのことを思い出せます。

 

そして藤城さんのあとがきにはこう書かれています。

 

この絵本によって『マボロシの鳥』のテーマ「世界はきっとどこかでつながっている」というすばらしさを世界中の多くの人々の心の中に立証することができればと思っている。

 

『世界はきっとどこかでつながっている』と思える心は素敵だなぁと思います。本当にみんながそう思えたら、この世の争い事やいがみ合いもなくなるのでしょうね。

やなせたかしさんも、上で紹介した本をこのように締めくくっています。

 

100年後の世界では、漫画的精神で、みんながなかよく、そして面白く、楽しく暮らせる世界になってほしい。希望を込めて、そう考えています。

 

いつか、世界中の人たちがそう思える日がきたらいいなと思います。




次回の女子のための読書会、映画会

 

次回読書会は決まり次第お知らせします。

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読書会情報はこくちーずプロにも掲載されます。

 

【今まで紹介された本や当日の流れ 】

>> 過去の読書会のまとめ

>> 読書会 当日の流れ

 

女子の読書会はとても気軽であたたかい雰囲気で開催していますので、読書会というものに参加したことがない、という方もぜひ安心して一度遊びにいらして下さいね(^^)

 

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