第30回 女子のための読書会で紹介された本

2022年9月の女子のための読書会でご紹介いただいた本をリストアップしました。今回の私のイチオシは、今年読んだ中で一番面白かった本『マカン・マラン』です。下で詳しく解説しています😊

 

女子の読書会で紹介された本

1. 北欧こじらせ日記

週末北欧部chika

夢を持っている人、夢に向かおうとしている人に。

 

2. 虹の岬の喫茶店

森沢 明夫

優しい気持ちになれるあったかストーリー。色々とうまく行かずに一人で抱えている人にも。




3. ブローチ

内田 也哉子 (著), 渡邉 良重 (イラスト)

大人の女性向けの絵本。イラストも絵本の作りもとても素敵です。

 

4. 百姓貴族

荒川 弘

イラストを見ているだけでも楽しい本。複数巻が出ていますがどの巻から読み始めてもOK!

 

5. つるかめ助産院

小川 糸

癒しがほしい人におすすめ。小川糸さんの女子会に来たような気持ちに。

 

6. マカン・マラン – 二十三時の夜食カフェ  *リコベル推薦

古内 一絵

マカン・マランは全部で4作出ていますが、どれもオススメです!

『夜食』という意味で名付けられた賄いカフェマカン・マランは、夜遅くに常連さんやお針子さんに身体に優しいお料理を振る舞うお店。主人公のシャールは身長180cmを超す体格の良いドラァグクイーン。オカマと呼ばれると「品格のあるドラァグクイーンよ!」と必ず返してきます(笑)

そんなシャールのお店に悩みを抱える人たちがやってきては、シャールに元気付けられたり、勇気をもらったり、お店で起こる問題をシャールや周りの人たちの優しさで解決したり・・・元ヤンのオカマ(ドラァグクイーン)やメタボのオヤジ教師が登場する設定もなんだかおもしろいのですよね😁

会社から事実上解雇を告げられるかもしれないキャリアウーマン、自分は空っぽだと思っている疲れ切ったライター、お母さんの手作り料理を一切食べなくなってしまった中学生男子など、それぞれにスポットが当たる、4話のストーリーで構成されています。

2作目、3作目、4作目と読み進めるうちに、1作目で登場した人が成長していたり、置かれている場所は理不尽で変わらなくても、本人の気持ちに大きな変化が起きたことで、生き生きと生きられるようになったり。シャールの優しさや、登場する人たちの他人を思いやる心に毎回心があたたかくなります。

出てくるお料理はビーガンが多く、アーユルヴェーダの話や美味しそうなお料理の描写もたくさん出てくるので、お料理好きな人はさらに楽しめる内容です。

無理して人生を変えようとするのではなく、シャールに言われたことを心の隅っこに置きながら、自分のために生きる。自分にできることをやっていく、という姿勢をそっと教えてくれる作品です。シャール自身も重い病を抱えていますが、それに悲観することなく、明るく自分らしく生きようとしている姿にも感動しますし、どのような環境でも彼女が他人に尽くす姿がとても美しいのです。

4作目は『おしまい』という作品なので、シャールがいなくなってしまったらどうしよう・・・と心配しましたが、そんなことはなく、しっかりとあたたかく希望をもてる終わり方で安心しました。

ぜひ4作続けて読んでみてくださいね。シャールがお化粧を取れば、超イケメンでまるでモデル、という設定も面白いです(笑)

こんな夜食を出してくれるお店があったら、毎晩でも通いたいなぁと思ってしまいます😊

 

7. エミリの小さな包丁  / *リコベル推薦

森沢 明夫

おじいちゃんの優しさに何度も涙してしまいました・・・尖っていたエミリがだんだん優しく心を穏やかに開いていく変化も、素敵に描かれています。家族の大切さや、言葉にしないところで相手をそっと支えている優しさなど、森沢ワールドはやはり素晴らしいです💖

 




次回の女子のための読書会、映画会

次回読書会の開催日は決まり次第こちらのページでお知らせします。

 

【今まで紹介された本や当日の流れ 】

>> 過去の読書会のまとめ

>> 読書会 当日の流れ

 

女子の読書会はとても気軽であたたかい雰囲気で開催していますので、読書会というものに参加したことがない、という方もぜひ安心して一度遊びにいらして下さいね(^^)

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